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手芸プロジェクト!その1

2010.10.16.12:10

手芸プロジェクト!#8

始めています。
ちょっと長期的なプロジェクト。

きっかけは、子どもたちの卒業後の就労先が皆無、という事実でした。
力があるのに働けない、本人の努力ではどうにもならないこと。

しばらく学校でみんなの様子を見ていて思ったのは、
「勉強する、学ぶ目的がない」
「何を目指して勉強しているかわからない」
ということでした。

はじめは、「どうして簡単に授業をやめてしまうんだろう」
「どうして大人の都合を一方的に優先させて当たり前でいられるんだろう」
「どうして分からない内容を確認しないまま進めるのだろう」
と思っていました。
フィリピンだからそうなのか、ここの教育の仕組みがそうなのか。
子どもたちも、その現状を何の疑問もなく受け入れています。
勉強が嫌いなわけじゃない。
授業中はちゃんと勉強するし、わかったら喜ぶ。

観察と話をしていく中で気付いたのはモチベーションの低さでした。
学んでも、それを生かす場所がなく、具体的な将来像を描けない。
でも望みがないわけじゃない。
自分でお金を稼ぎたいと思ってる子もたくさんいる。
でも現実は厳しくて、教員も子どもも何のために勉強しているのか分からない。

手芸プロジェクト!#1

進路指導の一つの方法として「PATH(Planning Alternative Tomorrow with Hope)」というものがあります。
それはまず未来のハッピーな自分をイメージするという方法。

PATH.png


例えば、車いすに乗ったAさん。
「結婚して新婚旅行でハワイに行きたい」
という夢があったら、それを大きな紙に書き出してみます。
そして次に、その一段階手前のゴール、つまり「それを実現するために必要なもの」「将来の自分像」を、やりとりを通して紙に書き出していきます。

でも、いわば、フィリピンの障害のある子どもたちは
「夢を語る」ことさえもなかなかできないということ。
子どもたちは先輩たちの現実を見ています。
それを悲観するでもなくただ当たり前のこととして受け入れている。

確かにフィリピンでは特に仕事をしなくたって家族が助け合ってさえいれば生きていける。
例えばうちの家族でまともに働いているのは長女のローデスだけ。
お母さんも長男のマノイも無職。次男のジュンジュンもたまに仕事に行くくらい。

でもそれは、結果として選んでいるからで、選べないこととはまるでちがう。

「がんばって働いたらお金がもらえる」
そんなことを体験していく中で、勉強やいろんな活動に対するモチベーションが少しずつ上向きになっていけば。
そう思っています。

仕事をするということは何もしないではいられません。
お金の計算もしなきゃいけないし、モノを大事に扱わなきゃいけない。
お客さんのことも考えなきゃいけないし、それを継続していくためには材料・物資の管理も必要です。

「必要」から学ぶ学びは一番近道だと思うのです。


いろいろ市内のお店をリサーチして、これなら材料が手に入るし続けられそう!と考えたのが手芸です。
いずれろうの子どもたちだけで運営していけますように、そういう願いを込めてできるだけ工夫できる余地のある商品を考えてサンプルを作ったのでした。

手芸プロジェクト!#7

このサンプルは私自身がつくったもの。
どれも作るのは簡単!
個性が出せる余地を余しているものがよいのではと極力シンプルな作品例にしてあります。
全体的にフェミニンで男の子に受けるかなぁ、と心配していたのですが、みんな意外なほど食いついてくれ、今では朝っぱらから男子手芸部が開かれています。

手芸プロジェクト!#13

先生たちは「この男の子たちが細かい仕事なんてできるわけないじゃない!」と半信半疑でしたが、
「まあまあそう言わずやらせてみてよ~」となだめてできてきたものが思いのほかよかったため、
最近は「できない」発言は聞かなくなってきました(^^)
わたしが「できるできる~」と言いすぎる節もありますが。

手芸プロジェクト!#15

学校ではもちろん、DSWDでも同じプロジェクトを進行中です。
少し年上の彼ら、きれいな仕事をしてくれます。
華美過ぎないセンスもいい!
手芸プロジェクト!@DSWD#7

手芸プロジェクト!@DSWD#6

手芸プロジェクト!@DSWD#8

完成品と一緒に写真を撮って、最後にタグにプリントする予定。
EPPでパソコン学習も行っているので、子どもと担当の先生にタグづくりをお願いしたいと思っています。

手芸プロジェクト!#4

小さい子は柔らかいシフォンを縫って小さな石鹸袋を作っています。
就学前クラスではお母さんと一緒にちくちく縫いました。
決して上手ではないけれど、足がかりとして作業してもらいました。

このお母さんたち、いつも子どもと一緒に学校にやってきて、
授業が終わるまで外で座って待っているのですが、もったいないなぁと思っていたのです。
そしたら同僚も同感だったらしく、お母さん達にも作ってもらおう!ということに。
そして、お母さんたちに選んでもらったのがシュシュづくり。

手芸プロジェクト!おかあさん

さすがのスピードでがんがん仕上げていく手際には感動すら覚えます。
預けるところは預ける、どーんと信頼して材料だけはしっかり手配します。

いつかこれも子どもたち、保護者たちだけでできるといいなぁと思いながら。

手芸プロジェクト!#6


手芸プロジェクト!@DSWD#10

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comment

Secret

No title

2010.10.16.21:22

すごーーーい!!

ステキ素敵!
私はそんなところまで行けなかったから、
まりちゃんがそんな素敵な活動をしていってくれるのがすご~~く嬉しい&尊敬です!

また写真見せてね!

みんな元気そうで、嬉しいなぁ♪
プロフィール

coloboocle

Author:coloboocle
福井生まれ、福井育ち、京都にしばらくいて、また福井。
縁あってただいまフィリピンに滞在中。

ろう教育を中心に特別支援教育にかかわっています。

登山とキャンプとおいしいものをあいしています。

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