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STAC : STIMULATION AND THERAPEUTIC ACTIVITY CENTER

2010.11.20.19:49

STAC (The Stimulation and Therapeutic Activity Center) は
BBC Project (Breaking Barriers for Children Project) を障害児とその家族に提供する場である。
障害児とその家族がよりよいPhysical Therapy, Occupational Therapy, Social Work, and Inclusive Educationを受けるためのインフォーマルな場。

利用者がSTACとは別の支援を必要とした場合、それをコーディネートし、専門的な技術を地域にすむ保育者に伝えることもある。
地方自治体LGUs(Local Government Units)がこの活動をサポートしている。
無料で利用でき、必要なのは交通費のみである。
それでも遠方で支援を受けられない人のために出張リハビリテーションなどを、頻繁ではないが定期的に行っている。

ロハス市にあるSTACには作業療法士、理学療法士、臨床心理士などを含むスタッフが6人ほど常在し、週に40人ほどの12~15歳以下の障害児の支援に当たっている。

子どもたちは重度の身体障害者がほとんどであり、身体的・心理的なケアを必要としている。
障害のために地域の小学校に受け入れを拒否され、教育を受けられない子どもたちであり、STACに来ない日は家で過ごしているとのことだった。
週に1~2回父母か祖父母に連れられて、定期的にリハビリテーションを受けている。
ALSに通う障害者とは違って、自力で通える子どもはいない。
個別のケアが中心で一人一人にじっくり関わり、人員的に余裕があるからか雰囲気も朗らかである。
子どもに対しての配慮もあり、温かく接している。
ただ、技術に関しては、個人差があり、専門的な研修を受けずに現場で働いている人もいるとのことだ。

三焦点教育制度

2010.11.04.21:34

【三焦点教育制度】
教育制度の大きな変革は1991年に行われ、教育審議会(Congressional Commission on Education:EDCOM)は、その報告書でフィリピンの教育の質的向上を図るために、教育文化スポーツ省(Department of Education Culture and Sports:DECS)を、DECSを含めた3つに分割することを提案した。そして、1994年にフィリピン議会は、高等教育委員会(Commission on Higher Education:CHED)、技術教育技能開発庁(Technical Education and Skills Development Authority:TESDA)をそれぞれ創設した。三焦点教育制度では、DECS改めDEPED(Department of Education:教育省)が、文化・スポーツを含めた初等、中等、及び非公式教育を対象とする基礎教育を担当、TESDAは中等教育以降の、中等レベルの職業訓練と能力開発を管理、そしてCHEDは高等教育の担当となった。


教育省
DepED : DEPERTMENT of EDUCATION
初中等教育・義務的な教育を担当

高等教育委員会
CHED : Communication on Higher Education
高等教育を担当

技術教育技能開発省
TESDA : Technical Education and Skills Development authority
労働者に対する技術指導・職業訓練を担当

主となる対象年齢 教育 所轄機関
3~6歳 入学前教育 教育省(DEPED)
7~12歳 初等教育 教育省(DEPED)
13~16歳 中等教育 教育省(DEPED)
17~20歳 中等教育以降の技術職業教育と訓練(TVET) 技術教育技能開発庁(TESDA)
17~22歳 4~6 年学士プログラム 高等教育委員会(CHED)
21~27歳 修士・博士号プログラム 高等教育委員会(CHED)

フィリピンの基本的な教育年限は、小学校6年、高校3年、大学4年である。
義務教育は小学校まで、授業料は無償であるが、交通費、昼食代、制服代、文具代、各種行事にかかる費用、学校予算への寄付金などが必要になる。
フィリピンは進級試験に合格しなければ次の学年に進めない仕組み。
年齢で振り分けられるのではないので、成人後も義務教育に通う生徒がいる。


初等前教育 Preschool, Kinder garden
3年
私立がほとんど。

初等教育 Elementary school
6年
義務教育、授業料無料。私立もある。

中等教育 High school
4年
義務教育ではないが授業料無料。私立も多い。

高等教育 College, University
4年(医学部等は6年)
有料、奨学金制度などあり。家庭の収入によっても授業料・入学料に段階がある。私立もある。

SPED センターとスクールの違い

2010.10.24.21:02

フィリピンでSPEDと称される学校には、何らかの障害を有する生徒とfast learnerと呼ばれる優秀な生徒が在籍している。
フィリピンのSPEDは日本で言うところの特別支援学校ではない。
大勢いるfast learnerに対して障害児クラスはその半分以下の人数である。
しかし、SPEDがSPEDたり得るためには障害児クラスが必要である。
「fast learnerだけでいい」と思っているかのような対応もままあるSPED内での現状。
お飾りの障害児クラスになっては意味がない。

SPED CENTERとは一般小学校に間借りをしている状態のことで、それ自体の規模は小さいものの、小学校自体の生徒数は半端なく多い。
一つの小学校で2,000人を越える生徒を抱えていることが多く、それに対してSPEDの人数は10~20人程度、時には5人以下のこともあり、その規模の小ささのために、存在意義が伝わりにくいこともある。

対してSPED SCHOOLは小さいとはいえそれ自体が独立した学校である。
しかしながら、遠方の学校にわざわざ通うことなどしないフィリピンで、この学校の意味はどれぐらいあるのだろうか。

実際、ロハス市でただ一つの公立のSPED SCHOOLである本校には100人余りの障害児が通っているが、人口比でいけばその10倍の障害児が地域で暮らしていることになる。
また、そもそもSPED自体がとても少ない。
子どもの人口が極端に多いフィリピンであるが、SPEDの設置は立ち遅れている。
障害児が通常校に行くことももちろんあり、障害者団体が把握しているだけでも1,140人がインクルーシブしている。
それは地元にSPEDがなく、一番近い学校に行くしかないという、経済的な理由が主である。
ちなみに障害児が学校に通える条件、言いかえれば学校が受け入れる条件は、通えるお金があることと、下の世話が一人でできることである。
これがないと教員は受け入れない。
様々な理由からほとんどの障害児が教育を受けられないのが実情である。
特に肢体不自由児などを受け入れるのは厳しく、人員的にもスキル的にも学校での介助ができない。

私立のSPEDも存在する。ロハス市には小規模ながらも3つの私立SPED SCHOOL がある。公立の学校では何にも要らない授業料が私立では1ヶ月に10,000ペソである。裕福な家庭の子どもだけが通うことができる。

実際に学校に通っている障害児は全体の約2%に過ぎない。
これは社会の責任だと思う。

手芸プロジェクト!その1

2010.10.16.12:10

手芸プロジェクト!#8

始めています。
ちょっと長期的なプロジェクト。

きっかけは、子どもたちの卒業後の就労先が皆無、という事実でした。
力があるのに働けない、本人の努力ではどうにもならないこと。

しばらく学校でみんなの様子を見ていて思ったのは、
「勉強する、学ぶ目的がない」
「何を目指して勉強しているかわからない」
ということでした。

はじめは、「どうして簡単に授業をやめてしまうんだろう」
「どうして大人の都合を一方的に優先させて当たり前でいられるんだろう」
「どうして分からない内容を確認しないまま進めるのだろう」
と思っていました。
フィリピンだからそうなのか、ここの教育の仕組みがそうなのか。
子どもたちも、その現状を何の疑問もなく受け入れています。
勉強が嫌いなわけじゃない。
授業中はちゃんと勉強するし、わかったら喜ぶ。

観察と話をしていく中で気付いたのはモチベーションの低さでした。
学んでも、それを生かす場所がなく、具体的な将来像を描けない。
でも望みがないわけじゃない。
自分でお金を稼ぎたいと思ってる子もたくさんいる。
でも現実は厳しくて、教員も子どもも何のために勉強しているのか分からない。

手芸プロジェクト!#1

進路指導の一つの方法として「PATH(Planning Alternative Tomorrow with Hope)」というものがあります。
それはまず未来のハッピーな自分をイメージするという方法。

PATH.png


例えば、車いすに乗ったAさん。
「結婚して新婚旅行でハワイに行きたい」
という夢があったら、それを大きな紙に書き出してみます。
そして次に、その一段階手前のゴール、つまり「それを実現するために必要なもの」「将来の自分像」を、やりとりを通して紙に書き出していきます。

でも、いわば、フィリピンの障害のある子どもたちは
「夢を語る」ことさえもなかなかできないということ。
子どもたちは先輩たちの現実を見ています。
それを悲観するでもなくただ当たり前のこととして受け入れている。

確かにフィリピンでは特に仕事をしなくたって家族が助け合ってさえいれば生きていける。
例えばうちの家族でまともに働いているのは長女のローデスだけ。
お母さんも長男のマノイも無職。次男のジュンジュンもたまに仕事に行くくらい。

でもそれは、結果として選んでいるからで、選べないこととはまるでちがう。

「がんばって働いたらお金がもらえる」
そんなことを体験していく中で、勉強やいろんな活動に対するモチベーションが少しずつ上向きになっていけば。
そう思っています。

仕事をするということは何もしないではいられません。
お金の計算もしなきゃいけないし、モノを大事に扱わなきゃいけない。
お客さんのことも考えなきゃいけないし、それを継続していくためには材料・物資の管理も必要です。

「必要」から学ぶ学びは一番近道だと思うのです。


いろいろ市内のお店をリサーチして、これなら材料が手に入るし続けられそう!と考えたのが手芸です。
いずれろうの子どもたちだけで運営していけますように、そういう願いを込めてできるだけ工夫できる余地のある商品を考えてサンプルを作ったのでした。

手芸プロジェクト!#7

このサンプルは私自身がつくったもの。
どれも作るのは簡単!
個性が出せる余地を余しているものがよいのではと極力シンプルな作品例にしてあります。
全体的にフェミニンで男の子に受けるかなぁ、と心配していたのですが、みんな意外なほど食いついてくれ、今では朝っぱらから男子手芸部が開かれています。

手芸プロジェクト!#13

先生たちは「この男の子たちが細かい仕事なんてできるわけないじゃない!」と半信半疑でしたが、
「まあまあそう言わずやらせてみてよ~」となだめてできてきたものが思いのほかよかったため、
最近は「できない」発言は聞かなくなってきました(^^)
わたしが「できるできる~」と言いすぎる節もありますが。

手芸プロジェクト!#15

学校ではもちろん、DSWDでも同じプロジェクトを進行中です。
少し年上の彼ら、きれいな仕事をしてくれます。
華美過ぎないセンスもいい!
手芸プロジェクト!@DSWD#7

手芸プロジェクト!@DSWD#6

手芸プロジェクト!@DSWD#8

完成品と一緒に写真を撮って、最後にタグにプリントする予定。
EPPでパソコン学習も行っているので、子どもと担当の先生にタグづくりをお願いしたいと思っています。

手芸プロジェクト!#4

小さい子は柔らかいシフォンを縫って小さな石鹸袋を作っています。
就学前クラスではお母さんと一緒にちくちく縫いました。
決して上手ではないけれど、足がかりとして作業してもらいました。

このお母さんたち、いつも子どもと一緒に学校にやってきて、
授業が終わるまで外で座って待っているのですが、もったいないなぁと思っていたのです。
そしたら同僚も同感だったらしく、お母さん達にも作ってもらおう!ということに。
そして、お母さんたちに選んでもらったのがシュシュづくり。

手芸プロジェクト!おかあさん

さすがのスピードでがんがん仕上げていく手際には感動すら覚えます。
預けるところは預ける、どーんと信頼して材料だけはしっかり手配します。

いつかこれも子どもたち、保護者たちだけでできるといいなぁと思いながら。

手芸プロジェクト!#6


手芸プロジェクト!@DSWD#10

フィリピンの補聴器

2010.10.16.08:57

フィリピンで初めて見た補聴器、かつ、うちの学校で唯一使われている補聴器です。
フィリピンの補聴器#1
これをつけているのは1年生の女の子。
普段は全くと言っていいほど装用しませんが、時折何かの気まぐれで学校に着けてきます。
見た目は重そうですが持ち上げてみると意外と軽い。
装用するときは裏面にある大きいクリップを襟元に引っかけています。
どんな仕組みなのだろうと中をのぞいてみると…
フィリピンの補聴器#3
これだけ。

要するに、ただのスピーカーなんです。
フィッティング云々のレベルではありませんでした。
単3の電池が一つ。そのほかには何の回路もありません。
少しいじれるかな~と期待していた私にとってはびっくりでした。

これが、本人いわく800ペソ。日本円にして1600円。感覚にすると8000円。
微妙なお値段ですが、フィリピン人にとっては決して安いものではありません。

実際音を聞いてみると、マイク部分の性能が悪いのか雑音ばかりで、ない方が聞こえやすいのでは、と感じました。
本人がボリューム調節をしているのですが、控えめに設定されています。
きっと大きくするとうるさいのだろうと思います。

彼女のお母さんは毎朝学校に来て、授業が終わるお昼まで他のHIクラスを見たり、教室のそばで待っていたりします。
これから少しずつ、お母さんにこの補聴器をどこでどうやって手に入れたのか、補聴器や聞こえのことをどうとらえているのか、インタビューしてみたいと思います。
プロフィール

coloboocle

Author:coloboocle
福井生まれ、福井育ち、京都にしばらくいて、また福井。
縁あってただいまフィリピンに滞在中。

ろう教育を中心に特別支援教育にかかわっています。

登山とキャンプとおいしいものをあいしています。

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